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ZUNDA 顧問契約 導入事例 「IdPから始めるコーポレートIT基盤構築」で従業員体験が改善。キッズスターが取り組む情報セキュリティ
親子で学べる社会体験アプリ「ごっこランド」や、子ども向けデジタルガイドブック「ジモトガイド」といったプロダクトを提供し、子どもの“夢中”を育てることに取り組んでいる株式会社キッズスター。
10年以上にわたって、子どもやファミリー向けのコンテンツ開発に従事し、その蓄積された知見やノウハウにもとに展開されているサービスは、多くの企業や自治体から注目を集めています。
その中で、ZUNDAでは2022年3月から、キッズスターのセキュリティアーキテクチャの構築およびコーポレートITの強化を支援しています。
株式会社キッズスターの取締役を務める松本 健太郎さんに、ZUNDAのサービスを知ったきっかけや、導入後に感じている成果についてお話を聞きました。

上場を見据えて情報セキュリティの構築に先手を打ちたかった

── まずは貴社の事業内容について教えてください。
松本:弊社は「ごっこランド」「ジモトガイド」など、子どもやファミリー向けのデジタルコンテンツを提供しています。
お陰様で「ごっこランド」に関しては550万ダウンロードを超え、数々のアワードの受賞も頂戴しました。
アプリへの出展企業は60社以上を超えており、飲食やメーカー、医療、モビリティ、人材など、さまざまな業界・業種の企業が「ごっこランド」に参画いただいています。
デジタル上での職業体験を通じ、将来的に子どもが成長した際に企業やブランドの第一想起につながるのを見込み、さまざまな企業が子ども向けに、「手のひらで出来る社会体験(ごっこ遊び)」を展開しています。
── その中で松本さんはどのようなミッションを持って、仕事を行っているのでしょうか?
松本:メインは事業開発になります。自社の持つ様々な資産を生かした新規事業のグロースを担うミッションを背負っています。
全体の業務の9割以上はプロダクト開発周りを見ていて、残りは社内の情シス業務を担当しています。 過去に通信キャリアに勤めていたこともあり、ITに関しての基礎的なことは理解していました。
その流れから、社内の情報セキュリティ面にも関わるようになって今に至ります。
なので、ZUNDAさんにコーポレートITの支援に入っていただけているのは、まさに願ったりかなったりだと感じていますね。
── 最初にお問い合わせいただいた内容はKeeperに関してだったかと思います。弊社へのご相談のきっかけは何だったのでしょうか?
松本:自分で、会社に必要なITインフラの構成管理を考え、テストするところまではできていました。ただ、実際の構築や運用は、「専門家ではない自分がやるべきではない」と考えていたんです。そこで、色々と情報収集していくうちに、我々が求めるニーズとぴったりなサービスを提供しているZUNDAさんにたどり着きました。
社長の澤田さんのTwitterも拝見させていただきましたが、ガジェット好きというのも共通の趣味に共感が持てましたし、経験も豊富そうだったので、まずは問い合わせしてみようと思ったのがきっかけですね。
── なるほど。代表の澤田のTwitterも見ていただいていたんですね。それで言うと、当時の貴社全体でのIT環境の課題感はどのようなものだったのでしょうか。
松本:当時は、IT基盤整備に取り掛かるべく、先手を打って情報セキュリティの強化に動いている時期でした。
従業員は30名規模に達しており、先々の成長を考えると、確実に人員が増えていく。一方で、当時は入社時にPCをそのままの状態で渡し、初期設定や各種アカウント発行を1つ1つ手作業で行っており、工数を取られていました。
つまり、このままでは、確実に管理が行き届かなくなるのが目に見えていました。そのため、問題が顕在化する前に、コーポレートIT環境の構築に着手してたいと思っていました。

ZUNDAとの伴走で学んだ「情報セキュリティ環境を正しく構築する重要性」

── 初回の打ち合わせからKeeper以外のご提案もさせて頂いたと思っていますが、その時のZUNDAの印象を率直に教えてください。
松本:情シス業務のパートナー選びをしようと大手のSIerに問い合わせても、弊社のようなスタートアップの規模ではマッチしないことが多く、うまく折り合いがつきませんでした。
それがZUNDAの場合、スタートアップでも柔軟に対応してくれて、かつKeeperなどSaaSツールの運用も多数やっていたのが、非常に助かりましたね。
その上で、情シスのプロフェッショナルとして、ただツールの導入を勧めるのではなく、アーキテクチャ全体から、最適な提案をしてくれて、内容もとても納得感のあるものでした。
── 弊社から、いろいろとご提案させていただき、結果的には各種サービスを導入いただきました。当時、「一番最初にこれを導入したい」と思ったサービスはありますか?
松本:もともとIdPから始めようと思っていました。当初は、Google Workspaceを使っていたので、それをもっと効果的に使い倒したいなと、テストを行い実現出来ること/出来ないことを整理しながら、Azure Active Directory(以下、Azure AD)のテストも並行し、勘所を探っていました。ZUNDAさんに私が得た感触をお伝えしつつ、実運用している立場からの意見をいただき、Azure ADを採用しました。
クラウドサービスのセキュリティ対策やPCのゼロタッチデプロイを考える流れで、まずはIdPから始めないと、そもそも何も始まらない。そう感じていたので、導入はスムーズにいきましたし、経験に基づくセカンドオピニオンを頂けたのは自信につながりましたね。
その後、JamfなどのMDM(端末管理)とSaaSのツール導入も支援いただきましたが、ZUNDAさんと一緒に導入をゼロからやったことで、あらためて「情報セキュリティ環境を正しく構築する重要性」を感じました。
設定一つとっても、自分でやるのとプロがやるのでは、見え方も操作性も全然違ってくる。 ZUNDAさんにアドバイスをもらいながら、情シスに必要な手順を学ぶことができたのは、とても良い経験になりましたね。
── 弊社の提案内容についてご好評いただきありがとうございます。導入後の成果をお聞きしたいのですが、社員のユーザー体験で変わったこと、改善されたことはありますか。
松本:やはり一番大きいのは、キッティング業務の工数削減ですね。JamfとIntuneを活用して必要な設定をはじめから端末に配布することができるのが良いですね。
加えて、セキュリティ面では、Azure ADを入れたことで、しっかりとした社内統制が取れるようになり、いわゆる“シャドーIT”(管理者側が把握できていないクラウドサービスのこと)が少なくなったように思います。

PC1台あればどこでも安心して働ける業務環境作りたい

── 弊社と1年お付き合いいただいたなかで、率直なご感想を伺えれば幸いです。
松本:想定以上だったのは、その場で疑問に回答してくれたことです。
やりとりがスムーズで、IT基盤が構築されていく過程を見ることができたのが、満足度の高さにつながっています。
ちょっとした改善点を強いて言うなら、問い合わせたい内容に対して、どなたに連絡すれば迷うことがたまにあるので、その辺りが良くなればいいのかもしれません。
── 質問をどこに投げれば不明の場合は、まずはSlack上で投稿いただくと確実に対応できます。もし、ZUNDAというサービスを他の企業へ紹介しようと思った場合、どのような企業だと親和性が高いと思いますか。
松本:SaaSはソフトウェアの進化が早く、どんどんブラッシュアップされていきます。 さらに、IT業界は日進月歩で変化していく業界なので、最新の情報収集も欠かせない。
それゆえに、情シス業務に対する一定の理解とリテラシー、やる気も必要になってくるのではと個人的に思っています。
ZUNDAさんは第三者的な目線からアドバイスいただけるので、私のように「情シスに興味あるけど、自分ではやり切れない」と思っている企業は、ぜひZUNDAさんと一緒にやっていくのがいいのではないでしょうか。
── 今後どのようなIT環境を構築していきたいとお考えですか?
松本:従業員がPC1台持っていれば、いつでもどこでも同じ環境で働けるようにしていきたいと考えています。 現状のVPNを廃止し、業務に必要なサービスを安全に利用できる環境を構築することができれば、従業員も好きなところから安全に働くことができる。そのため、現在試しているCloudflare Zero Trustには期待しています。
今よりもセキュアでかつ、フレキシブルな業務環境を作っていけるように、これからも尽力していきたいですね。

ZUNDA について

ZUNDA株式会社は、「テクノロジーを通じて自由で安全なデジタル・ワークプレイスを提供し、事業の成長を後押する」をビジョンに、スタートアップなどをはじめとした中小・中堅企業様の業務IT環境の設計・構築支援・運用代行などを手掛けています。
各種SaaSや端末管理サービスを活用し、お客様のクラウドを中心とした働き方を支援します。
詳しくはZUNDAコーポレートサイトよりお問い合わせください。